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大会長からのご挨拶

このたび、2026年6月13日に札幌市で開催される「第9回IPS全国研修会北海道大会」の大会長を拝命いたしました。北海道での開催は初となります。

2000年代初頭、私は作業所で精神障害者が「普通に働くこと」の意味や価値をうまく言葉にできず、周囲と衝突することがしばしばありました。そんな折に出会ったのがIPSを紹介した書籍『ワーキングライフ』でした。そこには「私が言いたかったことが書かれている!」と追い風が吹いたように感じ、大きな衝撃と共感を覚えました。そして今もその風が私を突き動かしている気がします。

IPSが日本に紹介されてから20年以上が経ち、実践のフィデリティやスタンダードモデルも整備されてきました。しかし、「あたりまえに働く」ことが、精神障害のある方々にとって本当に「あたりまえ」になったかと問われれば、まだ道半ばであると感じます。

第1回全国大会は2011年3月12日に予定されていましたが、前日に発生した東日本大震災により延期となり、8月に「それでも未来をあきらめない」というテーマで開催されました。この言葉は、就労支援のみならず、震災により困難に直面したすべての人々へのメッセージでもあり、深い意味を持っていたと感じています。

病や障害、災害などの困難を経験した人が、未来を見つめ、今を輝かせる「仕事」を目指すことは、決して特別なことではなく自然なことではないでしょうか。IPSは、仕事が病気を悪化させるものではなく、むしろ治療に資するものであるという考え方に立ち、挑戦を応援する支援を行います。仕事に就くことで得られる経験や成長は、何ものにも代えがたい価値があります。

本大会では、いろいろな立場を超えて「働くこと」の意味を問い直し、語り合う場としたいと思います。IPSの実践を通じて「あたりまえに働く」社会の実現に向けた一歩をともに踏み出すことを楽しみにしております。

どうぞよろしくお願いします。

​大会長 本多 俊紀

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第9回 IPS全国研修会 北海道大会

主催:日本IPSアソシエーション(JIPSA/ジプサ)

共催:NPO法人コミュネット楽創

 

<お問い合わせ>

第9回IPS全国研修会 北海道大会 事務局

NPO法人コミュネット楽創

〒001-0016 北海道札幌市北区16条西4丁目2-35 吉江ビル2F

TEL   :011-788-8199

e-mail:ipshokkaido9@gmail.com

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